ホームページを外注して作る費用は、国の中小企業支援機関(中小機構)のJ-Net21によると、フリーランスによる簡易なサイトで15万円超、中小の制作会社で30万〜100万円、大手クラスの制作会社で100万円超が目安です(リニューアルに限らない、サイトを作る費用の目安。2020年の記載)。
一方で今は、自社でAIを使って作り直すという選択肢もあります。アディザインでは、費用を抑えたいなら、まずこの方法を一番におすすめしています。制作費には、ページの並びを考える、文章を書く、画面の見本を作るといった作業の手間が多く含まれています。
こうした作業は、ChatGPT・Claude・GeminiなどのAIに下書きを任せられるようになりました。
たとえばGoogleのGeminiには無料プランがあり、有料のGoogle AI Proは月額2,900円です(2026年9月14日確認)。これに、ホームページの置き場所とアドレスの利用料(サーバー代とドメイン代)が年間1万5千円前後から加わります。
この記事では、外注の相場と金額が変わる理由、作り直す前に今のサイトで調べること、AIで自社で作るときの進め方、公開後に毎年かかる費用を順にまとめました。ホームページ制作をしている会社の目線で書いています。
ホームページリニューアル費用の目安
外注するなら、頼む先の規模によって15万円超から100万円超まで分かれます。自社で作るなら、制作会社に払う制作費はかかりません。その代わり社内の担当者の時間がかかり、お金としてはAIやホームページ作成サービスの月額料金と、毎年の置き場所・アドレスの利用料が主な費用です。
- 自社でAIを使って作るAIの利用料と、置き場所・アドレスの利用料。ChatGPT・Gemini・Claudeはどれも無料プランから使えます。有料プランは、Google AI Proが月額2,900円、Claude Proが月額20ドル(月払い・税抜)です。ChatGPTの有料プランは、国ごとの料金が公式の料金ページに表示されます
- ホームページ作成サービスで自分で作る(決まった型に文字と写真を入れて、ブラウザ上でサイトを作れるサービス): ペライチのライトプランが月額1,628円から(月払い)、ジンドゥーのAI ビルダー STARTが月額1,720円から(1ヶ月契約)
- フリーランスに簡易なサイトを頼む15万円超
- 中小の制作会社に頼む30万〜100万円
- 大手クラスの制作会社に頼む100万円超
ペライチ・ジンドゥーは税込、Claudeは税抜の金額です。GeminiとJ-Net21の金額には、税込・税抜の記載がありませんでした。
J-Net21の数字はリニューアルに限らない「Webサイト構築代」の相場で、2020年の記載です。手元の見積りが高いか安いかを見る、大まかな物差しとして使ってください。
- 出典: 中小機構 J-Net21「Web制作代行業」、ChatGPT 料金、Gemini 料金プラン、Claude Pricing、ペライチ 料金プラン、ジンドゥー 有料プラン価格改定のお知らせ(ジンドゥーは2026年6月1日からの価格。いずれも2026年9月14日確認)
フリーランス・中小の制作会社・大手で、何が違うのか
金額の差は、頼む先の人数や体制と、どこまで任せられるかの違いから生まれます。どれが良い・悪いではなく、何を任せたいかで向き不向きが変わる、と私たちは考えています。
- フリーランスに頼む1人で動くぶん、費用を抑えやすい頼み方です。ただ、サイトを作る技術はあっても、公開後の運用や集客までは詳しくない場合があります。組織ではないので、本人の体調や事業の事情によって、同じサポートを長く受け続けにくいこともあります。もちろん、実績を積んで長く活動している優秀な方も多いので、これまでの実績と、公開後の更新や相談にどう対応してもらえるかを先に聞いておくと安心です
- 中小の制作会社に頼む組織で動くので、担当者が替わってもサポートを続けてもらいやすくなります。業界やデザインに特化した会社など、特色もさまざまです。一方で、ホームページには集客やSNSなど幅広い運用が関わるため、会社の規模によっては得意な分野と不得意な分野が分かれやすくなります。運用や集客の提案も受けたいなら、運用や効果の実績を公開しているかを見て選んでください
- 大手クラスの制作会社に頼む人数が多く、組織の体制も整っています。大手の案件や大規模な運用を手がけている会社も多いので、制作から運用までまとめて任せたい場合や、売上の大きいサイトを任せる場合には安心感があります。そのぶん、費用は高くなりやすいと考えておいてください
中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21のQ&Aでも、中小企業診断士が、中小の制作会社は大手より価格が安い傾向で、業界やデザインに特化した会社などさまざま、大手は従業員が多く組織の体制が整っていて、大規模なサイトや信頼性を重視する場合の候補になる、と答えています。
別のQ&Aには、業者を選ぶ基準は規模の大小ではなく、ニーズに親身に応えてくれるサービスと知識があるかどうか、という回答もあります。規模は目安にとどめ、実績と、公開後にどこまで一緒に考えてもらえるかで決めるのが確実でしょう。
- 出典: J-Net21「ホームページ制作会社はどのように選定したらよいでしょうか。」(2021年12月1日掲載)、J-Net21「失敗しないためのホームページ作成依頼の方法はありますか?」(いずれも2026年9月15日確認)
料金を公開している例: 大阪商工会議所
実際の料金表が見られる例として、大阪商工会議所の「ホームページ作成支援」があります(すべて税込、制作期間は2〜4週間)。
ひな形のデザインを使うプランは、トップページのほかに3ページ、合わせて4ページで92,400円からです。デザインを一から作るプランで同じ4ページにすると、トップページ132,000円+中のページ23,100円×3で201,300円からになります。
ページ数が同じでも、デザインの作り方だけで最低料金に108,900円の差が出ています。ページを1つ足すと23,100円、お問い合わせフォームを付けると46,200円の加算です。
- 出典: 大阪商工会議所「ホームページ作成支援」(2026年9月14日確認)
外注の見積り金額はどこで変わるか
金額を動かすのは、主に次の6つです。見積りを受け取ったら、この6つがそれぞれどう含まれているかを制作会社に聞くと、各社の金額の差の理由が見えてきます。

ページの数
料金表は、基本のページ数を超えた分を1ページいくらで足していく形がよくあります。1ページごとに、中身を考え、文章を整え、デザインに当てはめる作業が発生するためです。
ただ、ページを減らして安くするのは、私たちはおすすめしていません。お客さまの疑問に答えるページは、問い合わせにつながる大事な部分だからです。この点は、後の「ページは削らず、お客さまの疑問に答えるページを増やす」で詳しく書きます。
デザインをひな形にするか、一から作るか
ひな形(テンプレート)は、決まったレイアウトにロゴ・写真・色を当てはめるので、作業が少なく済みます。一から作る場合は、会社に合わせて画面を設計する時間がそのまま費用に乗ります。上の大阪商工会議所の例で出ていた差が、これにあたります。
文章と写真を誰が用意するか
ここは差が大きくなりやすいのに、見積りの表では目立ちにくいところです。
文章を社内で用意するか、制作会社が取材して書くかで、作業日数が大きく変わります。写真も、手元の写真を使うなら補正だけで済みます。撮影を頼むと、カメラマンの手配や撮影日の段取りが加わります。見積りに撮影が入っているかは、最初に聞いておくと安心です。
社内でお知らせなどを書き換えられる仕組み
WordPressのように、社内でお知らせやブログを書き換えられる仕組みを入れると、その組み込み作業が制作費に乗ります。公開後も、仕組み本体の更新やデータの控え(バックアップ)といったお手入れが続きます。
予約・ネット販売などの機能
予約の受付やネット販売のように、見せる以外の働きをさせると、その動きを作る作業が別にかかります。J-Net21も、相場が変わる条件の1つに「ネット販売システムの導入有無」を挙げています。何ができれば十分かを先に決めておくと、見積りがぶれにくくなります。
今のサイトからの引っ越し
リニューアルでは、今の内容の移し替えに加えて、ページのアドレスが変わる場合の設定が入ります。古いアドレスを開いた人を新しいページへ自動で案内する「転送」の設定です。
これをしておくと、検索やブックマークから来た人が行き止まりになりません。Googleも、アドレスが変わる移転では古いアドレスから新しいアドレスへの転送を勧めています(Google 検索セントラル「サイトを移転する方法」、2026年9月14日確認)。
作り直す前にやること(費用を抑えるときも省かない)
多くの場合、リニューアルで増やしたいのは公開後の問い合わせや応募で、安く作り直すこと自体が目的ではありません。自社で作る場合も外注する場合も、作業に入る前に次の5つをやっておいてください。
- 今のサイトに人が来ているかを調べる
- 自社の強みを書き出してから、誰に向けたサイトかを決める
- 価格の理由と実績を載せる準備をする
- 今のアドレスは変えず、wwwあり・なしを1つにそろえる
- 公開後に誰が更新とお手入れをするかを決める
今のサイトに人が来ているかを調べる
最初に、今のサイトのアクセスを見ておきます。
問い合わせが来ていないサイトでも、アクセスを調べてみると、意外と人は来ていたということがあります。人が来ているのに問い合わせにつながっていないのか、そもそも人が来ていないのかで、作り直すときに手を入れる場所が変わります。
見るのは、Googleの無料のアクセス解析ツール「Googleアナリティクス(GA4)」です。
- どこから来ているかGA4を開き、左のメニューの「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」の順に押します。検索から来た人、ほかのサイトのリンクから来た人などに分かれて人数が出ます
- どのページが見られているか「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」の順に押すと、ページごとの「表示回数」が出ます。料金・実績・お問い合わせのページがそれぞれ何回見られているかを控えてください
どんな言葉で検索されているかは、Googleの無料ツール「Search Console」で分かります。左のメニューの「検索パフォーマンス」を開き、「クエリ」のタブを押すと、検索された言葉ごとにクリック数と表示回数(インプレッション数)が並びます。専門知識がなくても自分でできるSEOの基本は、「SEO対策は自分でできる?始め方とプロに頼む基準」にまとめています。
どちらも見られない、ログインの仕方が分からない場合は、今のサイトを作った制作会社に「アクセス解析は入っていますか。見られるようにしてもらえますか」と聞いてみてください。
- 出典: [Google アナリティクス ヘルプ「[GA4] トラフィック獲得レポート」](https://support.google.com/analytics/answer/12923437?hl=ja)、[同「[GA4] ページとスクリーンのレポート」](https://support.google.com/analytics/answer/12926732?hl=ja)、Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果)」(2026年9月15日確認)
数字を見たら、次にやること
控えた数字から、原因の見当をつけます。たとえば次のような見方です。
- お問い合わせのページは見られているのに、送信後に出る完了ページがほとんど見られていないフォームの途中でやめている人が多いと考えられます。入力項目を減らす、スマートフォンで実際に送ってみて入力しにくいところを直す、を新しいサイトに入れます
- 料金や実績のページがほとんど見られていないトップページから見つけにくい可能性があります。メニューの目立つ位置に置く、トップページから直接リンクする、を考えます
- そもそもサイト全体の人数が少ないデザインを変えるだけでは増えにくいので、お客さまが検索しそうな質問に答えるページを増やすことも一緒に考えます
送信後に別のページへ切り替わらないフォームでは、1つ目の見方はできません。その場合は、制作会社に「フォームの送信数は計測できていますか」と聞いてください。
ここで控えた数字は、公開後に効果を比べる基準にもなります。作り直したあとも、アクセス解析は外さずに残しておいてください。
自社の強みを書き出してから、誰に向けたサイトかを決める
誰に向けたサイトかを決める前に、自社の商品・サービスの強みと、他社との違いを言葉にしておくことが大事です。強みがはっきりすると、その強みを必要としている相手、つまり誰に向けたサイトかも自然に決まってきます。
社内で、次の3つを紙に書き出してみてください。
- ほかの会社と比べられたときに、何を理由に選んでもらっているか(最近の取引先に聞いてみるのも手です)
- 自社でしかやっていない、日本で扱っている会社が少ない、といった商品・サービスはあるか
- その強みを一番喜んでくれるのは、どんな会社・どんな人か
強みは料理の出汁のようなもので、見た目には出ませんが、伝わり方を大きく左右します。書き出した紙は、あとでAIに作業を頼むときの材料にもなります。
価格の理由と実績を載せる準備をする
中小企業が価格の安さで競うのは、私たちはおすすめしていません。最安値で選ばれる商売なら別ですが、そうでなければ、他社との違いを打ち出すほうが向いています。
もし他社より価格が高いなら、その理由をページに書いてください。材料や手間のかけ方、対応の範囲、納品後のフォローなど、読んだ人が「この内容ならこの金額は納得できる」と思えるところまで具体的に書くのがコツです。
実績があれば、しっかり載せてください。「どんな相手に、何をして、どうなったか」の3つが書けると、価格の理由にも説得力が出ます。お客さまの社名を出すときは、先に掲載してよいかを確認しておいてください。
今のアドレスは変えず、wwwあり・なしを1つにそろえる
ホームページのアドレスのうち「example.co.jp」のような会社ごとの部分を、ドメインといいます。リニューアルをきっかけにドメインを変えるのは、よほどの理由がない限り、私たちは勧めていません。
長く使ってきたドメインには、ほかのサイトから張られたリンク、検索での評価、名刺やパンフレットに印刷したアドレス、メールアドレスが積み重なっていて、それ自体が会社の資産になっているからです。Googleも、サイトの移転中は検索での順位が一時的に変わることがあると案内しています。
あわせて、wwwあり・なしを確かめます。
ブラウザのアドレス欄に `https://www.自社のドメイン/` と `https://自社のドメイン/` をそれぞれ入れて開いてみてください。
- 片方を開くと、もう片方のアドレスに自動で切り替わる: すでに1つにそろっています
- どちらもそのまま開く: 同じページが2つのアドレスに分かれていて、検索での評価も分かれるおそれがあります
どちらもそのまま開く場合は、制作会社かサーバー会社に「wwwあり・なしをどちらかに決めて、もう片方から自動で転送する設定(301リダイレクト)をしてほしい」と伝えれば通じます。
Googleも、重複したアドレスをまとめる方法として転送を挙げています。どちらに決めても構わないので、名刺やメールの署名で多く使っているほうにそろえると、刷り直す物が少なく済みます。名刺とパンフレットで表記がばらばらなら、次に刷るときから同じ表記にしてください。
社名の変更などでどうしてもドメインを変える場合は、古いページから新しいページへ1ページずつ転送を設定する必要があります。ページの一覧を作り、設定漏れがないかを1つずつ確かめながら進めてください。
- 出典: Google 検索セントラル「サイトを移転する方法」、同「重複した URL を統合する方法」(2026年9月15日確認)
公開後に誰が更新とお手入れをするかを決める
WordPressなどを使う場合、仕組み本体や追加機能(プラグイン)の更新が定期的に出ます。放っておくと、表示が崩れたり、古いままの部分を狙った不正アクセスを受けたりするおそれが高まります。
自社で作るなら社内の誰が担当するか、外注するならお手入れまで任せるのかを、公開前に決めておいてください。
費用を抑えるなら、自社でAIを使って作る方法がおすすめ
ページの並び、文章の下書き、大まかな画面の見本まではAIで作れるので、外注すると作業代になる部分を社内で引き受けられます。
作ったものを制作会社に見てもらい、プロの目で直してもらう進め方もできます。その場合も、先に自分たちでAIに作らせておくと、何を作りたいかが伝わりやすくなります。
AIに頼む順番と、頼み方の例
AIは、材料を渡すと下書きを速く出してくれます。次の順番で頼むと、やり直しが少なく済みます。
- ページの並び(サイトの設計図)どんなページが要るか(必要なページの考え方も参考にしてください)、どの順に並べるかの案を出してもらう
- 各ページの文章の下書き1で決めたページごとに、見出しと本文を書いてもらう
- 大まかな画面の見本1の並びと2の文章を貼り付けて、「このトップページを、HTMLの1枚のページとして作ってください」と頼む。Claudeの「アーティファクト」やGeminiの「Canvas」という機能を使うと、できた見本がチャットの横にそのまま表示されます(どちらも無料プランで使えます。Claudeは設定で「Code execution and file creation」をオンにしておきます)。何通りか作ってもらい、社内で見比べる
弁当と同じで、詰める前におかずの数と大きさを決めておくと、あとの作業がずっと楽になります。1の並びを社内で直してから2に進むのがコツです。
1は、たとえば次のように頼みます。前の章で書き出した強みや、アクセスを調べて分かったことを貼り付けて使います。
会社のホームページを作り直すので、必要なページと並び順の案を出してください。
会社について
– 事業内容: (ここに書く)
– 他社との違い・選ばれている理由: (ここに書く)
– 問い合わせを増やしたい相手: (ここに書く)
今のサイトで分かったこと
– よく見られているページ: (ここに書く)
– 見られていないページ: (ここに書く)
お願いしたいこと
1. 問い合わせを増やしたい相手が、問い合わせる前に知りたいことを挙げてください
2. それに1ページずつ答える形で、ページの一覧と並び順を出してください
3. 各ページに載せる内容を2〜3行で書いてください
分からないことは推測で埋めず、質問してください。
- 出典: Claude ヘルプ「What are artifacts」、Gemini「Canvas」(2026年9月15日確認)
公開する前に、人が確かめること
AIの出力には、事実と違う内容や、自社に合わない言い回しが混ざることがあります。公開前に次の3つは人が確かめてください。
- 事実料金・対応範囲・実績・会社の住所や電話番号は、AIが知らない情報です。もっともらしく書かれていても、1つずつ確かめます
- 表示スマートフォンとパソコンの両方で開き、文字の切れや崩れがないか、お問い合わせフォームから実際に送って届くかを試します
- 並びとデザインの仕上げお客さまに伝わる並びか、会社の印象に合っているか。社内で判断しにくければ、ここは制作会社に見てもらってもいいところです
ページは削らず、お客さまの疑問に答えるページを増やす
文章の下書きをAIで作れる今は、1ページを足す手間がずっと小さくなっています。そのため私たちは、費用を抑えたい場合でも、ページはむしろ増やすほうがいいと考えています。
ふだん電話や打ち合わせで聞かれることを書き出して、1つずつページにしていくイメージです。「料金はどう決まるのか」「頼んだあとどう進むのか」「こういう場合も対応できるか」といった内容を、それぞれ1ページにまとめます。
こうしたページは、検索やAIで答えを探している人の入口にもなりやすくなります。
AIの回答で紹介されやすいページの作り方は、AIO対策とは?SEOとの違いとAIに引用されやすいページの作り方にまとめています。
手元の文章と写真を集めておく
今のサイトの文章、会社案内やパンフレット、過去に撮った写真など、使えそうなものを1つのフォルダに集めておくと、AIに渡す材料になります。文章は完成していなくても、箇条書きのメモで十分役に立ちます。
社内の情報をAIに入れるときは、入れてよい情報と入れない情報を先に決めておくと、迷わずに進められます。決め方は生成AIの社内ルールの作り方で紹介しています。
一部を外注するなら、補助金も調べる
仕上げなどを一部外注する場合、小規模事業者(商業・サービス業で従業員5人以下、宿泊業・娯楽業と製造業その他で20人以下)なら、小規模事業者持続化補助金で費用の一部をまかなえる場合があります。
サイトの分として受け取れるのは最大30万円(制作費45万円分まで)で、補助金は全部合わせて50万円までです(特例を使わない通常枠の場合)。
注意点は2つです。サイト制作だけでは申請できず、ほかの取り組みと組み合わせる必要があります。また、交付が決まる前に行った発注・契約・支払いは対象になりません。第20回の申請受付は、2026年11月5日から12月15日までの予定と案内されています。
制度の条件はやりたいことから使える制度を引ける補助金・助成金のページにまとめています。申請の相談窓口は、地域の商工会議所・商工会です。
- 出典: 小規模事業者持続化補助金〈一般型 通常枠〉第20回公募 公募要領(第8版・2026年7月21日)、商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金 公式サイト(2026年9月14日確認)
自社で作るときにつまずきやすいのは、公開する作業
AIで画面と文章ができても、それをインターネットに公開して動かし続けるところで止まりやすくなります。ホームページの置き場所やアドレスの設定は、ふだん触れることがないので、手順の意味が分かりにくいからです。よく止まるところを挙げておきます。
- 置き場所(サーバー)とアドレス(ドメイン)をつなぐ設定別々の会社で契約していると、設定する画面も別々に分かれます
- 作ったファイルをどこに置けば公開されるか置く場所は、サーバー会社ごとに違います
- アドレスを https で始まる安全な形にする設定設定してもすぐには反映されないことがあり、失敗したのか待てばいいのかが分かりにくいところです
- メール会社のメールを今のサーバーで受け取っている場合、サーバーを移すときにメールの設定も一緒に移さないと、メールが届かなくなることがあります
- 公開後の直し方直す前にファイルの控えを取っておかないと、別のページを壊したときに元に戻しにくくなります
作業に入る前に、次の2つを確かめておくと、止まったときに誰に聞けばいいかが分かります。
- 今のサーバーとドメインを誰が契約しているか毎年届く請求書や、契約したときのメールを探して、契約しているのが自社か制作会社かを確かめます。制作会社が契約している場合は、「サーバーとドメインの契約者と、管理画面に入るための情報を教えてください」と聞いておきます
- 会社のメールをどこで受け取っているか同じ請求書にメールの項目があるかを見るか、社内でメールの設定をした人に聞いておきます
分からないところは、内製化支援で教わりながら進める
アディザインでは、ホームページの制作も更新も運営も、基本は自社で行うことをおすすめしています。自分たちで作ると何を伝えるかを考え直すことになり、自社の強みを見直すきっかけにもなるからです。
その代わり、上のような基本が分からないところは内製化支援で支えています。社内の担当者が自分でサイトを作り、動かせるようになるまで、教わりながら進められる形です。「AIで作ったけれど、どこに置けば公開されるのか分からない」という段階からでも、ご相談いただけます。
AIで更新する仕組みも一緒に入れる
作るときにAIを使うなら、公開後の更新にもAIを使えるようにしておくと便利です。お知らせを書く、料金を変えたときに関係するページへまとめて反映する、毎月のアクセスを集計する、といった作業をAIに任せられるようになります。
こうした仕組みは、アディザインのホームページ制作で一緒に入れることもできますし、AI活用・セミナーで作り方を覚えて自社で入れることもできます。
自分たちでAIを使ってサイトを作り、更新し続けることは、そのまま社内のAI活用の練習にもなります。自社のホームページは中身をよく知っているので、AIの出力が合っているかを判断しやすく、覚える題材に向いています。
公開後に毎年かかる費用
公開後は、ホームページの置き場所の借り賃(サーバー代)と、アドレスの利用料(ドメイン代)が毎年かかります。エックスサーバーとさくらのドメインの料金で計算すると、合わせて年間1万5千円〜2万4千円前後です。
| 費用の項目 | 金額の例 |
|---|---|
| サーバー代(エックスサーバー スタンダードプラン) | 月額990円(36か月契約)〜1,320円(3か月契約)。年間11,880円〜15,840円(税込) |
| ドメイン代(さくらのドメイン) | .comは取得3,220円・更新3,437円/年、.jpは取得・更新とも3,982円/年、.co.jpは取得11,000円・更新7,700円/年(税込) |
| AIの利用料(自社でAIを使う場合) | ChatGPT・Gemini・Claudeは無料プランから。有料ならGoogle AI Pro 月額2,900円、Claude Pro 月額20ドル(月払い・税抜)など |
| お手入れ(WordPressの更新・控えの取得など) | 任せる場合は、制作会社ごとの料金を見積りで確認 |
| ホームページ作成サービスを使う場合 | サービスの月額料金を払い続ける |
年間の目安は、サーバー代の年額にドメインの更新料を足して出しています。いちばん安い組み合わせ(サーバー月額990円+.comの更新料)で15,317円、いちばん高い組み合わせ(サーバー月額1,320円+.co.jpの更新料)で23,540円です。
ドメインは、初年度の取得料と2年目以降の更新料が違うことがあります。リニューアルで今のドメインを使い続けるなら、かかるのは更新料だけです。自社のアドレスの末尾(.co.jp や .com など)で、どの料金になるかを見てください。
今のサイトで毎年いくら払っているかは、サーバー会社・ドメイン会社からの請求書で確かめられます。先に控えておくと、見積りと比べやすくなります。
- 出典: エックスサーバー 料金、さくらのドメイン 料金・仕様(2026年9月14日確認)
見積りを比べるときは、2年目以降に毎年払う額までそろえる
制作費が安くても、お手入れや修正の費用が高ければ、何年か使ううちに合計が逆転することがあります。外注の見積りを比べるときは、次の4つを各社に聞いて並べてみてください。
- 文章と写真は、どちらが用意する前提の金額か
- サーバー代・ドメイン代・お手入れの費用を合わせて、2年目以降に毎年いくら払うか
- 公開後に修正を頼むと、1回いくらか
- 今のドメイン・メールアドレスはそのまま使えるか。wwwあり・なしの転送もしてもらえるか
アディザインに相談する場合
アディザインのサービスは、どこまで自社でやりたいかで選べます。どれも1つだけで頼めて、順番に受けていただく必要はありません。
- 自社でAIを使って作りたい。サーバーの扱いなど、基本を教わりながら進めたい内製化支援
- まずAIの使い方や、AIで作業を自動化する方法を覚えたいAI活用・セミナー
- 制作から任せたい。AIで更新できる仕組みも一緒に入れたいホームページ制作
- サービスごとの料金をまとめて比べたい料金・プラン
料金やサービスの内容は見直すことがあるため、この記事には金額を載せていません。最新の内容と料金は、それぞれのページで確認してください。
よくある質問
Q. プログラミングが分からなくても、AIでホームページは作れますか?
ページの並び、文章の下書き、画面の見本は、AIに日本語で頼んで作ってもらえます。出てきたものは、人が確かめて直す前提で使ってください。つまずきやすいのはサーバーに置いて公開する作業なので、そこだけ支援を受けながら進める方法もあります。
Q. リニューアルのときに、ドメインを変えてもいいですか?
よほどの理由がない限り、変えないことをおすすめします。長く使ってきたドメインには、ほかのサイトからのリンクや検索での評価、印刷物のアドレス、メールアドレスが積み重なっているためです。wwwあり・なしが両方開く場合は、どちらかに決めて転送で1つにそろえてください。
Q. リニューアルと新しく作るのとで、費用は変わりますか?
外注の金額の決まり方は同じで、ページの数・デザイン・文章と写真・機能で変わります。リニューアルでは今のサイトからの引っ越し作業が加わる一方、今の文章・写真・ドメインを使える分、費用を下げる余地があります。
Q. リニューアル費用に補助金は使えますか?
小規模事業者であれば、小規模事業者持続化補助金の対象になる場合があります。サイトの分として受け取れるのは最大30万円(補助金全体では50万円まで)で、サイト制作だけでは申請できず、交付が決まる前の発注は対象外です。条件は最新の公募要領で確認してください。