生成AIは、文章や声で指示を出すと、文章・画像・動画・音声・プログラムを作り出すAIです。いまでは作るだけでなく、パソコンを操作して仕事そのものを進めるところまで来ています。
2026年9月には、OpenAIの「GPT-6 Astra」、Anthropicの「Claude Opus 5.5」、Googleの「Gemini 3.8」と、大手3社の新しいAIが相次いで公開されました。動画の編集、3Dの制作、ナレーションのように、これまで専門の人に頼んでいた仕事にも、AIが入り始めています。
その様子を、実際にXに投稿された動画で紹介します。
ChatGPT・Gemini・Claudeは、生成AIのサービスの名前です
生成AIは技術の呼び名で、ChatGPT・Gemini・Claudeは、それを使えるサービスの名前です。ChatGPTはOpenAI、GeminiはGoogle、ClaudeはAnthropicが提供しています。
各サービスの中で働く頭脳を「モデル」と呼び、モデルが新しくなるたびに、できることが大きく増えます。この記事に出てくる「GPT-6 Astra」「Claude Opus 5.5」「Gemini 3.8」は、どれも2026年9月に出たモデルの名前です。
パソコンの操作を、AIに任せられるようになりました
これまでのAIは、聞かれたことに答えるのが中心でした。いまは、AIが人の代わりにパソコンを操作して、仕事を最後まで進めるところまで来ています。
OpenAIは2026年9月3日に「GPT-6 Astra」を公開し、パソコンでできることなら何でも代わりにやる、と打ち出しました。
This is GPT-6 Astra.
— OpenAI (@OpenAI) 2026-09-03
Anything you can do on a computer, Astra can do for you. Fast. https://t.co/gDd0IsewJw
Anthropicも、9月22日に「Claude Opus 5.5」を発表しています。上位のモデル「Claude Fable 5.1」並みの性能を、前のモデル(Opus 5)より4割低い運用費で出せると説明しています。
Introducing Claude Opus 5.5, the first model in our new Claude 5.5 family.
— Claude (@claudeai) 2026-09-22
It performs at the level of Claude Fable 5.1 for most tasks, and costs 40% less to run than Opus 5. https://t.co/Q9C2VKQ79f
使った人からは、こんな報告も出ています。Opus 5.5に5分ほど話して指示を出したら、AIが12時間かけて作業を続け、朝起きたら成果物が出来上がっていた、という投稿です。
I made this with one prompt using Opus 5.5
— donald (@donaldjewkes) 2026-09-23
I spoke to my computer for 5mins, claude worked for 12 hours, and I woke up to this
full prompt: https://t.co/2lxO8SAIEb
動画の制作は、AIが仕上げの書き出しまで進めます
動画のAIサービスを提供するHiggsfieldは、Opus 5.5と連携した機能を発表しました。AIが画像やロゴを作り、動きをつけて動画を書き出し、動画編集ソフト(After Effects)で人が続きを直せるファイルまで渡します。
Introducing Higgsfield x Claude Opus 5.5 for Motion Design.
— Higgsfield AI 🧩 (@higgsfield_ai) 2026-09-26
With Higgsfield MCP, Opus 5.5:
> Generates images, logos and graphics
> Builds and animates compositions
> Renders the final video
You get an editable After Effects project to keep working on. https://t.co/eICsR1VUYp
次の投稿は、AIに動画サービスのRunwayを使わせて、「超知能についての、Netflix風のドキュメンタリー」を指示したところ、この動画が返ってきたという報告です。
i'm still not sure people are fully getting how good opus 5.5
— Gavin Purcell (@gavinpurcell) 2026-09-25
i gave my claude agent fig access to the runway MCP and told it to make a 'high-end netflix style documentary about superintelligence for normies' and…
it came back with this https://t.co/PVl6xnketn
3Dのモデリングも、AIが専門ソフトを操作して進めます
3Dモデルを作る専門ソフト(Blender)を、AIが自分で操作してモデリングする例が出てきました。古い蒸気機関車の絵をAstraに渡したら、数分で3,295個の部品に分けて立体にした、という報告です。
So how good really is GPT-6 Astra at 3D modeling?
— Tom Krcha (@tomkrcha) 2026-09-04
I took an old drawing of a steam train, gave it to Astra to reconstruct it in Blender. After few minutes it crafted 3,295 fully editable detailed objects with beautiful geometry. You can obviously tell it how detailed or https://t.co/ocEuG7QB2E
日本語の投稿では、画像を渡すと背景の街並みを自動で3Dにし、制作過程を見せる動画の編集までAIが行った、という報告があります。投稿した横原寛一さんは「完成度はまだ駄目」と書きつつ、3DCGを人の手で作らない時代の始まりを感じたと述べています。
やっとみんなが驚き屋やってるGPT-6 Astraテストした
— Hirokazu Yokohara (@Yokohara_h) 2026-09-06
画像渡してBlenderで背景の街並みを自動でモデリングし
ブレイクダウンも自動で編集
完成度はまだまだ駄目だけど今までとは違い3DCGを人の手で作らない時代の始まりは感じた https://t.co/7zzbigeUbj
ホームページも、見た目の作り込みがここまでできます
AIで作るホームページも、デザインを細部まで作り込めるようになっています。次の投稿は、Astraを使って、人体を2,234個の部品に分解して見せる3Dのウェブサイトを作ったというもので、動画でページを動かしたときの見た目を確かめられます。
since you guys loved the exploding tesla..
— ashe (@ashebytes) 2026-09-05
I used GPT-6 Astra to create a 3D website that pulls apart the male anatomy into 2,234 modeled pieces!
we are in a renaissance of learning https://t.co/9CGmHcdhnk
ナレーションは、AIが演技をつけて読み上げます
ナレーターに頼んでいた読み上げも、AIで作れるようになっています。Googleは2026年9月23日に、文章を音声にして読み上げるAI「Gemini 3.8 Flash TTS」を発表しました。
introducing Gemini 3.8 Flash TTS and Gemini 3.8 Flash-Lite TTS, our most expressive audio generation models yet
— Google AI Studio (@GoogleAIStudio) 2026-09-23
these models enable creators, developers, and enterprises to create richer, more expressive audio experiences
try them via the Gemini API and in AI Studio: https://t.co/vV84ErmKY1
日本語の使用例では、自分の声をAIでそっくりに再現し、感情を込めて読ませたら、自然で再現度が高かったという報告があります。本人は、他人の声を使うなら許可を取ることが大切だとも書いています。
Gemini 3.8 Flash TTS出たので、自分の声クローンにして感情強めな読み上げしてみた
— 松丸 彗吾(keigo matsumaru) (@k_matsumaru) 2026-09-24
めちゃくちゃ自然だし再現率高い
AIの演技が上手いから素人の僕の声でもいい感じに喋ってくれる(ちょっと恥ずい)
AI動画とかで音声使う時も、自分とか周りの人に許可もらって使えばかなりいいかもなー https://t.co/L94zWbe10t
中小企業は、外に頼んでいた仕事を社内で進められるようになります
実例を並べると、パソコン操作、動画、3D、ホームページ、ナレーションと、人がパソコンでしてきた仕事の多くを、AIが引き受け始めています。AIにできない仕事が残る期間は、そう長くないと思います。
パソコンの作業はAIに任せ、人は自社にしか集められない情報や実績を集める役に回る。この分け方ができると、これまで外に頼んでいた仕事の一部を、社内で進められます。
「AIに何ができないか」を探すより、自社の仕事のどこをAIに任せられるかを考えるほうが、得るものは大きいと思います。
間違いが心配なときは、出典を開いて確かめる
「AIは間違うことがある」と聞いて、使うのをためらっている方もいるかもしれません。いまは、ウェブを検索し、出典のリンクを付けて答えるAIが普通になりました。Googleの検索にも「AIモード」があり、AIの回答と一緒に、関連するWebページへのリンクが示されます(ITmedia PC USER、2025年9月)。
間違いは「AIの苦手分野」というより、使い方の問題です。出典を開いて確かめれば、人から聞いた話を裏取りするのと同じ手間で済みます。
会社の情報をどこまで入れてよいかも、AIの性能の話ではありません。サービスの利用規約と設定、社内のルールで決めることで、決め方は生成AIの社内ルールの作り方にまとめています。
まずは、毎週くり返している仕事を1つ任せてみる
始めるなら、毎週くり返している仕事を1つ選び、AIに任せてみるのが近道です。お客さまへのお礼メールの下書き、会議メモの要約、案内文の作り直しなどが向いています。
指示は、キーボードで打ち込んでも、声で話しかけても構いません。返ってきた答えに出典があればリンクを開いて確かめ、1回やってみると、どこまで任せられるかの感覚がつかめます。
無料で試せる範囲があるサービスも多いので、条件を各社の公式ページで確認してから始めてください。
仕事のどこから任せるかは、AIで業務効率化するなら、どの仕事から?に、会社でAIを使い始める順番はAIの社内導入は何から始める?に書いています。社員みんなで一度触れてみる研修の形は、生成AI研修は必要?にまとめています。アディザインのAIの取り組みは、AI活用のページで紹介しています。
よくある質問
Q. 生成AIとChatGPTは、同じものですか?
ChatGPTは、生成AIを使えるサービスの一つです。ほかにGemini、Claude、Copilotなどがあり、提供している会社も、得意なことや使い心地も違います。同じ指示を2つのサービスに入れて見比べると、違いが分かります。
Q. 無料で使えますか?
無料で試せる範囲があるサービスが多くあります。ただ、使える回数や機能はサービスごとに違い、変わることもあります。この記事で紹介した新しいモデルは、有料プランや開発者向けの提供が先になる場合もあるので、公式ページで最新の内容を確認してください。
Q. パソコンが苦手でも使えますか?
使えます。普段の言葉で指示を出せば動くので、特別な操作を覚えなくても始められます。総務省の資料でも、普段の言葉で指示するだけで使えると説明されています(令和6年版 情報通信白書)。
Q. 投稿の内容は、本当ですか?
この記事で貼った投稿は、公式アカウントか、投稿した本人が分かるもので、公式の発表や報道で内容を確かめられるものだけを選びました。それでも、投稿は「その人が言っていること」です。条件や限界は、各投稿の下に書いています。
出典と確認日
2026年10月4日時点で、各投稿と報道を確認した内容です。新しいモデルや機能の話は変わりが早いので、最新の情報は各社の公式ページで確認してください。