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SNS運用 2026.10.01

SNS運用の始め方は?目的を1つ決め、媒体を絞り、3つの数字で見直す

執筆:adisign

会社のSNSは、目的を1つ決め、使う媒体を1〜2つに絞り、続けられる投稿の本数を先に決めると、始めやすくなります。

順番は、目的、媒体、投稿の型、プロフィールとホームページの整備、月1回の数字の確認で、何を投稿するかを考えるのはその後で足ります。

「反応が出ない」というご相談で一番よく見かけるのは、何のために、誰に何を伝えたいのかを決めないまま、思いついたものを投稿している状態です。投稿が悪いのではなく、決めておく順番が逆になっています。

この記事では、5つの手順それぞれで何をするか、媒体の選び方、見たくなる投稿の作り方と来た先の整え方、続けるための工夫、見る数字を書きました。Webの制作とSNS運用の両方をお手伝いしている会社の目線でまとめています。

SNS運用は、会社のアカウントで発信を続け、お客さまとの接点を作る仕事

会社のSNS運用は、アカウントを作って投稿するだけでは終わりません。投稿、コメントやメッセージへの返信、数字を見て次の投稿を直す、の3つを続けていく仕事です。

アカウントを作る作業は30分もあれば済みます。時間がかかるのは、そのあとの続ける部分です。

SNS運用を始める順番
  1. 目的を1つ決める

    知ってもらう・来てもらう・また来てもらうのどれか

  2. 媒体を1〜2つ選ぶ

    お客さまがいる場所と、続けられる形式で選ぶ

  3. 投稿の型を決める

    見たくなる中身と、次に進む仕掛けをセットで

  4. 来た先を整える

    プロフィールとホームページ

  5. 月1回、数字を見る

    3つの数字だけ。反応が良かった投稿を増やす

投稿の中身を考えるのは3番目です。先の2つが決まっていると迷いません

最初に、SNSで何をしたいのかを1つに決める

最初に、紙かメモに「SNSを見た人に、何をしてほしいか」を1つ書きます。目的は、大きく3つに分かれます。

目的見た人にしてほしいこと向く場面難しいところ
知ってもらうまだ会社やお店を知らない人に、名前と雰囲気を覚えてもらう開業して間もない、地域や業界で知られていない見た人がすぐ問い合わせに来るとは限らず、数字に出るまで時間がかかる
来てもらう予約、問い合わせ、来店につなげる空きを埋めたい、新商品を知らせたい来た先のページが弱いと、見ただけで終わる
また来てもらう一度買った人・来た人に、再来店や再購入の案内を届ける既存のお客さまが多い、リピートが売上を支える登録してもらう入口を、店頭や名刺で作る必要がある

3つとも同時に狙うと、どの投稿も中途半端になりやすいと思います。最初の3か月は1つに絞り、慣れてから2つ目を足すほうが続けやすいです。

目的が決まったら、同業で反応の多いアカウントを調べる

目的の次にやるのは、同業の人気アカウントを見ておく作業です。コンセプト(何を、誰に、どんな雰囲気で伝えるか)を固める材料になります。

  • 各SNSの検索窓に、自社の業種名や地域名を入れて、出てきたアカウントを3つほど開く
  • 最近の投稿を見て、反応(いいね・コメント)が多い投稿に共通する型をメモする
  • 自社に置き換えて、できそうな型だけを残す

投稿そのものを写すのではなく、型を参考にするだけで十分です。同じ内容の投稿は、見た人に「どこかで見た」と思われてしまいます。

媒体は、お客さまがいる場所から1〜2つ選ぶ

選ぶ基準は、流行りではなく、自社のお客さまが普段見ている場所かどうかです。

総務省の情報通信白書(令和7年版)によると、LINEの利用率は2024年に94.9%まで伸びていて、60代でも9割を超えています。XとInstagramは全体の半数程度が使っています(総務省「情報通信白書 令和7年版」コミュニケーション・SNS、2026年10月1日確認)。多くの人が使っていることと、自社のお客さまがそこにいることは別の話なので、自社の場合を確かめる必要があります。

SNSの種類は、数えようと思えばいくらでもあります。会社でよく使われる主なものを、役割で並べました。

媒体向きやすい使い方続けるのに必要なもの
Instagram写真や短い動画で、商品・お店・仕事の雰囲気を見せる見栄えのする写真や動画の素材
X今日のお知らせ、入荷、空き状況など、短い最新情報を出す短い文章を、こまめに出す時間
Facebook会社情報の受け皿。取引先や経営者層に向けた発信月に数回でも、情報を更新する担当者
LINE公式アカウント登録してくれた人に、クーポンや新着を直接届ける登録してもらう入口(店頭・名刺・ホームページ)
YouTube・TikTokなどの動画まだ知らない人に、動画で見つけてもらう動画を撮って編集する時間と体制

ほかにも、Googleマップへの投稿、note、LinkedIn、Pinterestなど、業種によって合うものがあります。全部を網羅して始める必要はありません。まず1〜2つに絞って、うまく回る形を作るほうが、結果が出やすいと思います。

選ぶ手がかりとして、次の4つを順に自分に問いかけてみてください。

  • お客さまは、どこを見ているか自社のお客さま3人に「SNSは何を見ていますか」と聞くのが一番確実です。年代や職業で、見ている場所はかなり変わります
  • 見せるものがあるか見た目で魅力が伝わる商品や場所があれば、写真や動画に向きます。形のないサービスなら、お客さまの質問への答えのような文章主体の発信が向きます
  • 続けられる形式か動画は撮影と編集に時間がかかります。週に使える時間で、無理なく出せる形式を選んでください
  • 受け皿があるか見た人が次に進む先(予約ページ、ホームページ、LINE登録)が用意できる媒体を選びます
最初の1つを選ぶための診断

    質問1

    すでに来てくれたお客さまに、再来店や新着の案内を続けたいですか

    目的が「また来てもらう」の場合です

    質問2

    写真や動画で魅力が伝わる商品・料理・場所・作業風景がありますか

    見た目で伝わるものがあるかを考えます

    質問3

    動画を撮って編集する時間が、週に取れますか

    1本あたり、撮影と編集を合わせて数時間かかることがあります

    質問4

    入荷、空き状況、お知らせなどの短い最新情報を、こまめに出せますか

    週に数回でも構いません

    あなたの場合

    LINE公式アカウント

    登録してくれた人に直接届くので、リピートの案内に向きます。登録の入口を店頭や名刺に作ってください

    「媒体は、お客さまがいる場所から」の章を読む

    あなたの場合

    Instagram(写真中心)

    写真と短い文章で、お店や商品の雰囲気を見せる形から始めます

    「媒体は、お客さまがいる場所から」の章を読む

    あなたの場合

    ショート動画(Instagramのリールなど)

    動画で、まだ知らない人に見つけてもらう形から始めます。撮影の時間を先に確保してください

    「媒体は、お客さまがいる場所から」の章を読む

    あなたの場合

    X

    短い最新情報を、こまめに出す形から始めます

    「媒体は、お客さまがいる場所から」の章を読む

    あなたの場合

    媒体の前に、見せる中身を決める

    見せるものが決まらないと、どの媒体でも続きません。お客さまからよく聞かれる質問を集めるところから始めます

    「投稿は、見たくなる中身と」の章を読む

    投稿は、見たくなる中身と、次に進む仕掛けをセットで作る

    SNSの投稿は、最初の一瞬で「続きを見たい」と思ってもらえるかどうかで、見られるかが決まります。お客さまはほかのSNS、ゲーム、テレビなど見るものが多く、会社の投稿をいちいち見ていません。どうでもいい写真を並べても、手は止まらないと思います。

    投稿の型を3つ決めておく

    毎回ゼロから考えると、すぐ疲れます。型を3つほど決めて、順番に回してください。

    • お客さまの質問に答える電話や接客で実際に聞かれたことを、1投稿で1つ答える。質問を集めやすく、ネタが尽きません
    • 現場や仕事の裏側を見せる仕込み、制作中の様子、道具など、普段お客さまが見られない場面
    • お客さまの声や事例許可を得た声や、ご利用の様子。載せてよいか、事前に必ず確認します

    そのうえで、見た人が次に進むための仕掛けを、投稿ごとに入れます。QRコードを載せるだけで人が来るなら苦労しません。見たくなる中身と、誘導する一言が必要です。

    • 「予約の空き状況は、プロフィールのリンクからご覧いただけます」のように、行き先と得られるものを一緒に書く
    • 「LINEに登録すると、平日限定の案内が届きます」のように、登録するとその場で得をする理由を書く
    • 投稿の最後に「新作は2色、どちらが好みですか?」のように問いかけ、コメントを促す

    景品やプレゼントで人を集める方法もありますが、景品目当ての人ばかり集まり、その後の購入につながらないことがあります。景品を付けるときは、金額に上限があるので、先に中小機構J-Net21の解説などで確かめてください(2026年10月1日確認)。

    文章の下書きにAIを使うなら、現場の事実は自分で足す

    投稿の文章は、ChatGPTなどの生成AIに下書きを作ってもらえば、ゼロから考える負担を減らせます。ただ、AIの文章は、どこかで見たような平凡な内容に寄りやすい傾向があります。実際にあった出来事、お客さまの反応、現場の写真は、自分たちで足してください。営業時間や価格のような事実は、公開前に自分の目で確かめます。

    来た先のプロフィールとホームページを整える

    投稿を見て興味を持った人が最初に開くのは、プロフィールです。そこで「何の会社か」が分からないと、人は離れていきます。集めることと、問い合わせや購入につなげることは別の仕事だと思います。

    プロフィールで整えるのは、次の4つです。

    • 1行目に、誰の何の会社かを書く「福岡市の注文住宅」のように、業種と得意なことを入れます
    • リンクを入れるInstagramなら「プロフィールを編集」から「リンク」を開いて、ホームページや予約ページのURLを入れます
    • 連絡先と営業時間を書く電話番号や営業時間を探させません
    • 固定の投稿を1つ置く初めて見た人向けに、サービスの紹介や実績をまとめた投稿を、一番上に固定します

    もう1つ大切なのは、リンク先のホームページです。SNSの呼びかけと、ホームページの中身がちぐはぐだと、せっかく来た人もすぐ離れます。たとえば、「無料でもらえる」と呼びかけて集めた人に、ホームページが有料サービスの説明だけだと、期待とずれてしまいます。呼びかけの言葉と、来た先の中身を合わせてください。

    アクセスはあるのに問い合わせが来ないときの切り分けは「ホームページの問い合わせを増やすには?」に、集客の入口を並べた全体像は「ホームページ集客の入口を広く洗い出す記事」にまとめています。

    続けるための作り方を、始める前に決めておく

    SNS運用で一番難しいのは、続けていく部分です。最初の数投稿は勢いで出せても、忙しい時期に更新が止まるケースが多く見られます。次の4つを先に決めておくと、止まりにくくなります。

    • 担当者を決める担当が1人だけなら、休んだときの代わりも決めておきます
    • 本数を減らして始める週3回より、週1〜2回を確実に続けるほうが、長く続きます
    • まとめて作る日を決める月に1〜2回、写真や動画を一度にまとめ撮りして、投稿を予約しておきます
    • 公開前の確認の流れを決める誰が見て、誰が公開するか。載せてはいけないもの(個人情報、お客さまの顔など)を、先に決めます

    最初の数か月は、数字が少なく、反応が薄いことがよくあります。その期間に、効果が出ているかどうかを判断するのは早いと思います。まずは3か月ほど、同じ型を出し続けてから見直すくらいの気持ちで進めてください。

    見る数字は3つだけ。月に1回、同じ表に書いて比べる

    SNSの管理画面には、数字がたくさん出てきます。全部を見ようとすると疲れて、見なくなります。見る数字は、見た人、プロフィールを開いた人、次の行動をした人の3つに絞ってください。

    月1回見る3つの数字

    投稿を見た人各SNSの管理画面の分析(Instagramの「インサイト」など)

    ここで少ないなら、投稿の最初の一瞬を見直す

    プロフィールを開いた人同じ分析画面のプロフィールへのアクセス数

    ここで減るなら、プロフィールの1行目とリンクを見直す

    予約・問い合わせ・来店した人ホームページの問い合わせ件数、予約数、「SNSを見た」と言われた回数ここで止まりやすい

    棒の長さは説明のためのイメージです。実際の数字は自社のものを使ってください

    数字の出どころは、3つあります。

    • 投稿を見た人・プロフィールを開いた人各SNSの管理画面にある分析。InstagramならプロアカウントにするとインサイトでSNS上の動きを確かめられます
    • ホームページに来た人Googleアナリティクス(GA4)の「集客」から、SNSから来た人の数を見ます。見方は「アクセス解析とは?」にまとめています
    • 予約や問い合わせをした人問い合わせフォームの件数、予約の数、そして店頭や電話で「SNSを見た」と言われた回数
    文房具店のレジ横に置かれた、SNSを見て来店した方への特典カード

    SNSを見て来た人は、数字に出ないことが多いです。

    そこで、店頭で「インスタを見ました」と伝えると小さな特典が付く、のような仕組みを作ると、SNSからの来店を数えられます。特典を付ける場合も、先ほどの景品の上限(景品の渡し方で決まりが違います)を確かめてください。

    フォロワー数は、増えていても問い合わせにつながらないことがあります。まずは3つの数字を見て、反応が良かった投稿の上位3つの共通点を探し、次の月にその型を増やします。数字は毎月同じ表に書いておくと、変化が見えやすくなります。

    自分で運用するか、任せるか

    最初は、自社で試してみる進め方が多いと思います。ある程度うまくいく形が見えてから、足りない部分を任せるほうが、依頼する内容も具体的になります。

    任せる場合も、いきなり運用まで丸ごと頼むのではなく、最初にコンセプトの設計だけ相談し、日々の投稿は自社で行う進め方があります。ただ、運用代行は手探りの状態で頼むと費用がかさみやすいので、先に目的と媒体を決めておくと安心です。

    費用の目安と金額が変わる要因は「SNS運用代行の費用はいくら?」に、自社で続けるか外注するかの判断基準は「インスタグラム運用は自社と外注どちら?」にまとめています。アディザインのSNS運用の内容は、SNS運用代行のページで確認できます。どちらも、自社の状況に合わせて読み分けてください。

    最初の1か月にやること

    • 1週目: 目的を1つ決める。同業のアカウントを3つ見て、型をメモする
    • 2週目: 媒体を1〜2つ選ぶ。プロフィールの1行目、リンク、固定の投稿を整える
    • 3週目: 投稿の型を3つ決め、最初の4投稿をまとめて作る
    • 4週目: 投稿を出す。月末に、見る3つの数字を表に書き、来月に増やす型を1つ決める

    よくある質問

    Q. SNSは何の媒体から始めればいいですか?

    自社のお客さまが普段見ている媒体から、1つだけ始めてください。迷うときは、既存のお客さまに「SNSは何を見ていますか」と聞くと、答えが出やすくなります。上の診断図も使えます。

    Q. 投稿は、週に何回出せばいいですか?

    回数より、続けられる回数を先に決めるほうが大切です。週1〜2回でも、同じ型で3か月続けると、反応の違いが見えてきます。続けやすい回数は、使える時間で決めます。

    Q. 担当者が1人しかいません。続けられますか?

    担当者が1人でも、まとめて作る日を決め、投稿を予約すれば続けやすくなります。休んだときに誰が代わりに公開するかだけは、先に決めておいてください。

    Q. 反応が出ないときは、どうすればいいですか?

    投稿の見た目より先に、目的と見せたい相手が決まっているかを見直します。決まっていれば、反応が良かった投稿の共通点を探し、その型を増やしてください。

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