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会社案内パンフレットに載せる内容|渡す相手4つで変わる中身と順番

執筆:adisign

会社案内のパンフレットは、どの相手にも載せる会社概要・事業内容・強み・連絡先を土台にして、誰に渡すかで、表紙をめくって最初に見せるページを変えると作りやすくなります。

渡す相手によって、パンフレットで確かめたいことが違うからです。営業先の担当者は「この会社に頼んで大丈夫か」を、応募を考えている方は「ここで働く自分が想像できるか」を見ています。展示会で受け取った方は、まず何の会社なのかが分からないと、中を読まれないまま持ち帰られることが増えます。

たとえば同じ製造業の会社案内でも、営業用なら取引の実績と対応できる範囲が前に来て、採用用なら仕事の中身と働く人の様子が前に来ます。1冊に全部を同じ重さで載せると、どの相手にとっても目当てのページが見つけにくい冊子になりがちです。

この記事では、どの相手にも載せる基本の項目、営業・採用・取引先・展示会の4つの渡し方で変わる中身と順番、形とページ数の選び方、ホームページとの分担をまとめました。紙とホームページの両方をお手伝いしている会社の目線で書いています。

パンフレット全般の進め方はパンフレットの作り方の記事、三つ折りの面の割り振りは三つ折りパンフレットの作り方、費用はパンフレット・チラシのデザイン依頼の費用に分けているので、ここでは会社案内ならではのところに絞ります。

どの相手にも載せる基本の項目は、会社概要・事業・強み・連絡先

会社案内の土台になるのは、相手が誰でも「どんな会社か」を確かめるのに使う項目です。ここは渡す相手が変わっても入れ替えません。

  • 会社概要社名、所在地、設立年、代表者名、資本金、従業員数、事業内容。表にまとめると、探している項目をすぐ見つけてもらえます
  • 事業・サービスの内容何を、誰に向けて提供しているか。専門用語は、初めて読む人に通じる言葉に置き換えておきます
  • 強みほかの会社と何が違うか。「品質にこだわる」のような、どの会社にも当てはまる言葉で終わらせず、なぜそう言えるのかの事実を添えます
  • 代表あいさつ・理念会社がどこを向いているかを伝える部分です。長くなりやすいので、1ページ以内に収めると読んでもらいやすくなります
  • 拠点とアクセス本社・工場・営業所の住所と地図。来社してもらう可能性がある相手には特に役立ちます
  • 連絡先電話番号、メールアドレス、ホームページのアドレス、担当部署。名刺やホームページと表記をそろえておきます

紙ならではの注意が2つあります。

1つは、時間がたつと古くなる書き方を避けることです。「創業30年」は翌年には合わなくなるので、「1995年創業」「1995年設立」のように年で書きます。従業員数や売上のような数字は、「2026年4月時点」と時点を添えておくと、刷ってから時間がたっても誤解されにくくなります。

もう1つは、取引先の名前を載せるときの確認です。取引先の社名やロゴを実績として載せる場合は、先方に掲載してよいかを確かめてから入れてください。

渡す相手によって、表紙の次に置く中身と順番が変わる

基本の項目がそろったら、次は並べ方です。表紙をめくった最初の見開きに、その相手がいちばん知りたいことを置くと考えると、順番が決まります。

渡す相手相手が確かめたいこと表紙の次に置くもの後ろに回してよいもの
営業の初回訪問で会う担当者この会社に頼んで大丈夫か、自社の困りごとに合うか対応できる範囲、強み、取引の実績や事例代表あいさつ、沿革
採用の説明会・面接で会う応募者どんな仕事をして、どんな人と働くのか仕事の中身、働く人の様子、職場の写真取引の実績、設備の細かい仕様
取引を始める前の取引先・金融機関会社の実在と体制、続いてきた経緯会社概要、沿革、組織と拠点商品ごとの細かい説明
展示会で通りがかった方何の会社で、自分に関係があるか何の会社かが分かる一言と、扱っている商品・サービス会社概要の細かい項目

営業の初回訪問で渡すなら、相手の困りごとに合う事例を前に出す

初めて会う担当者は、話を聞きながらパンフレットをめくり、「この会社に頼んで大丈夫か」を確かめています。表紙の次には、対応できる範囲と強み、それを裏づける事例を置きます。

商談の席で、営業担当者が会社案内パンフレットを開いて、向かいに座ったお客さまに説明している様子

営業の場では、パンフレットを開きながら説明することが多くなります。説明の順番とページの順番がそろっていると、話しながら自然にめくっていけます。商談のあとで担当者が社内の上司に回すこともあるので、営業担当者がいなくても読めば分かる書き方にしておくと安心です。

採用で渡すなら、仕事の中身と働く人を前に出す

応募を考えている方が知りたいのは、会社の大きさよりも、自分がそこでどんな仕事をして、どんな人と働くのかです。仕事の流れ、職場の写真、働いている人の言葉を前のほうに置きます。

給与や勤務時間などの募集条件は、年度ごとに変わりやすい情報です。パンフレットには書かず、採用ページや別紙の募集要項に置いておくと、刷り直しを減らせます。採用ページに載せる中身は、採用サイト制作の記事で詳しく書いています。

取引先・金融機関に渡すなら、会社概要と沿革を前に出す

取引を始める前の相手は、商品の魅力より先に、会社がきちんと実在していて、続けて取引できる体制があるかを見ています。会社概要の表、沿革、組織や拠点の情報を、表紙の次に置きます。

ここは飾った言葉より、事実を正確に並べることが大事です。社名・所在地・設立年・代表者名などは、登記や公式の書類と1文字ずつ照らし合わせてから入れてください。

展示会で渡すなら、何の会社かを一目で伝える

展示会では、ブースの前を通りがかった方にパンフレットを渡すことになります。受け取った方は、ほかのブースでも資料をもらっているので、表紙と最初の見開きで「何の会社で、自分に関係があるか」が伝わらないと読まれにくくなります。

持ち帰って家や会社で開いたときに、ブースで話した内容を思い出せることも大切です。扱っている商品やサービスを写真と短い言葉で並べ、詳しい話はQRコードの先のページへ回します。読み取ってもらうための仕掛けは、このあとのホームページとの分担の章で書いています。

渡す相手が2つ以上なら、共通の冊子に相手別のシートを差し込む作り方もある

営業でも採用でも同じ会社案内を使いたいときは、どの相手にも共通する部分だけを冊子やリーフレットにして、相手ごとに変わる部分は別のシートにする作り方があります。

作り方向いている場面内容が変わったとき気をつけたいこと
1冊に全部を載せる渡す相手がほぼ1種類で、載せる内容があまり変わらないとき冊子ごと刷り直す相手に関係のないページも一緒に渡すことになる
共通の冊子に、相手別のシートを差し込む営業と採用のように、渡す相手が2種類以上あるとき変わったシートだけを刷り直すどのシートを誰に渡すかの管理が要る

シートをまとめて渡すには、A4の書類を入れられる紙のファイル(ポケットフォルダー)がよく使われます。ネット印刷のグラフィックは、名刺を差し込めるポケット付きのフォルダーを「会社案内や販促パンフレット」向けの商品として用意しています。営業担当者の名刺を一緒に差し込んでおけば、あとで連絡先を探す手間も減ります。

差し込み式は、シートの種類が増えるほど、渡し間違いが起きやすくなります。最初は営業用と採用用のように、少ない種類から始めると管理しやすくなります。

形とページ数は、載せる量と渡し方で選ぶ

会社案内の形は、主に二つ折り、三つ折り、ホッチキスで綴じた冊子(中綴じ)、ファイルにシートを差し込む形の4つから選びます。先に載せる内容を書き出し、その量に合う形を選ぶと、空いたページを埋める作業が起きにくくなります。

形面・ページの数向いている場面気をつけたいこと
二つ折りA3の紙を半分に折って、A4の4ページ会社概要と事業の紹介を、見開きで大きな写真と一緒に見せたいとき載せられる量は少ないので、項目を絞る
三つ折りA4の紙を3つに折って、6つの面展示会や受付に置いて、気軽に持ち帰ってもらいたいとき面が細長いので、大きな表や写真は入れにくい
中綴じの冊子4ページごとに増やす(グラフィックでは8ページから)事例・沿革・働く人の紹介まで載せたい、営業や採用の本格的な会社案内内容が少ないのにページを増やすと、空いたページを埋める作業になる
ファイル+差し込みシートシートの枚数で決まる渡す相手が複数あり、内容を入れ替えながら使いたいときどのシートを誰に渡すかの管理が要る

中綴じは、二つ折りにした紙を重ねて、折り目をホッチキスで留める作りです。紙が1枚増えるごとに4ページずつ増えるので、ページ数は4ページごとになります。ラクスルは中綴じ冊子を4ページ単位で販売しており、グラフィックの中綴じ冊子は表紙の4ページを含めて8〜96ページの範囲で作れます。ページ数が多くなる場合は、背を糊で固める無線綴じという作り方もあります。

二つ折りでA4の仕上がりにするときは、広げた大きさが297mm×420mm(A3)になります。三つ折りの面の割り振りと寸法は、三つ折りパンフレットの作り方で詳しく書いています。

どの形にするか迷ったら、次の診断で目安をつけてみてください。

会社案内の形を選ぶ診断

    質問1

    営業と採用のように、渡す相手が2種類以上ありますか?

    同じ会社案内を、違う目的の相手に渡すかどうかで考えます

    質問2

    事例や働く人の紹介まで、見開き2つ以上の内容がありますか?

    基本の項目を書き出して、A4で何ページ分になるかを数えてみます

    質問3

    展示会や受付で、たくさんの方に持ち帰ってもらうものですか?

    手渡しで説明しながら開くなら「いいえ」です

    あなたの場合

    二つ折りが向いています

    見開きで会社概要と事業を一度に見せられ、説明しながら開くのにも向いています。

    「作る手順は」の章を読む

    あなたの場合

    三つ折りが向いています

    軽くて持ち帰りやすく、ラックにも置きやすい形です。

    「作る手順は」の章を読む

    あなたの場合

    中綴じの冊子が向いています

    内容に合わせて4ページごとに増やせます。内容を書き出してからページ数を決めてください。

    「作る手順は」の章を読む

    あなたの場合

    共通の冊子に、相手別のシートを差し込む形が向いています

    変わりやすい中身だけを刷り直せます。

    「渡す相手が2つ以上なら」の章を読む

    ホームページには、紙では古くなりやすい情報と、パンフレットの続きを置く

    紙とホームページは、どちらか一方で足りるものではありません。印刷物は実際に手に取ってもらえるのが強みなので、QRコードでホームページやSNSにつないで、その先で続きを見てもらう連動を、私たちもよく行っています。

    役割を分けるときは、変わりやすさで考えると決めやすくなります。会社概要や理念のように何年も変わらないものは紙に載せ、新しい事例、募集条件、商品の最新情報のように頻繁に変わるものはホームページに置きます。紙に載せた情報が古くなっても、ホームページが新しければ、刷り直すまでの間をつなげます。

    ただ、QRコードを載せただけでは、読み取ってもらえません。受け取った方はほかに見るものが多く、「詳しくはこちら」の一言では読み取る理由になりにくいからです。読み取りたくなる中身を、パンフレットの中で用意しておく必要があります。

    • 載せきれなかった事例の続きや、働く人の話の続きが見られる
    • いくつかの質問に答えると、自社に合う相談の進め方が分かる診断
    • 展示会で受け取った方だけが見られる資料や、その場で参加できるくじ引きのような仕掛け

    こうした仕掛けを作ること自体が、手間のかかる部分です。景品を出す場合は、商品やサービスの取引に付けるかどうかで景品表示法の上限が変わるので、消費者庁の景品規制の案内で確かめておくと安心です(2026年10月6日確認)。

    読み取った先の受け皿も大事です。来てもらっても、その先のページで会社の強みが伝わらなければ、そのまま離れられてしまいます。QRコードの先は会社のトップページではなく、パンフレットの続きとして作ったページにしておくと、期待して読み取った方をがっかりさせにくくなります。集客の入口とその先の作り方は、ホームページ集客の方法一覧でも書いています。

    作る手順は、渡す相手を決めるところから始める

    会社案内を作る順番は、パンフレット全般とほぼ同じです。違うのは最初の一歩で、誰に渡すのかを先に決め、共通の部分と相手ごとの部分に分けてから中身を書き始めます。

    会社案内パンフレットを作る順番
    1. 渡す相手と場面を決める

      営業・採用・取引先・展示会のどれに使うかを書き出します

    2. 共通の部分と、相手ごとの部分に分ける

      会社概要や連絡先は共通、事例や仕事の紹介は相手ごとです

    3. 形とページ数を決める

      書き出した内容の量に合わせて選びます

    4. 文章と写真をそろえる

      数字・年・社名は、元の資料と照らし合わせます

    5. デザインを組み、印刷前に紙で確かめる

      電話番号とQRコードは、実際に試します

    6. 配って、QRコードの先の反応を見る

      どのページが見られたかで、次の改訂に活かします

    文章の下書きは、ChatGPTやClaudeのようなAIに手伝ってもらう方法もあります。この記事の表にある「相手が確かめたいこと」と、自社の基本の項目を箇条書きで一緒に渡すと、相手に合わせた見出しと本文の下書きが出てきます。数字・年・取引先名は、元の資料と1つずつ照らし合わせてから使ってください。

    印刷前の確認や、自作するか頼むかの判断は、パンフレットの作り方の記事の診断を使うと決めやすくなります。

    会社案内の制作を相談するなら、渡す相手と見せたいことから話してもらうと進めやすい

    アディザインでは、会社案内を含むパンフレットのデザインから、印刷の手配までお受けしています。デザインだけを先に決めるより、「誰に渡して、何を伝えて、受け取った方にどうしてほしいか」から相談していただくほうが、ホームページやSNSとのつなぎ方まで含めた提案がしやすくなります。

    渡す相手が決まっていて、パンフレットの形やデザインを相談したい場合はグラフィックデザインのページを、QRコードの先のページや会社のホームページもあわせて見直したい場合はホームページ制作のページをご覧ください。料金は見直しが入ることがあるため、この記事には金額を載せていません。最新の内容は各ページでご確認ください。

    よくある質問

    Q. 会社案内とパンフレットは、何が違いますか?

    会社案内は、会社そのものを紹介するための印刷物を指すことが多く、パンフレットは綴じた冊子や折った印刷物の形を指す言葉として使われます。会社案内をパンフレットの形で作る、という関係なので、呼び方より「誰に何を伝えるものか」で中身を決めてください。

    Q. 会社案内は何ページくらいが一般的ですか?

    決まったページ数はありません。基本の項目だけなら二つ折りの4ページや三つ折りの6面に収まり、事例や働く人の紹介まで載せるなら8ページ以上の冊子になります。内容を書き出してから、その量に合うページ数を選ぶのが確実です。

    Q. 営業用と採用用で、会社案内を2冊作るべきですか?

    2冊に分ける方法のほかに、共通の部分を1冊にまとめて、営業用・採用用のシートを差し込む方法もあります。渡す相手ごとに前に出したい内容がはっきり違う場合や、募集条件のように変わりやすい情報を含む場合は、差し込み式のほうが刷り直しを減らせます。

    Q. 会社案内のデータは、ホームページにも載せたほうがいいですか?

    PDFで載せておくと、遠方の相手にも渡しやすくなります。ただ、紙の内容をそのままPDFにすると、スマホでは文字が小さくて読みにくいことがあります。主な内容はホームページのページとして作り、PDFは「印刷用の資料」として添える形にしておくと、どちらの相手にも読みやすくなります。

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