グループ会社のAGSでは、検索される言葉のデータをもとにAIで記事を書いてまず数を出し、検索の数字を見てAIが直し、よく読まれる記事に人が現場の話を足す、という順でブログを回しています。始めて1か月ほどで、Googleの検索結果に表示された回数は週358回から週1,465回(約4倍)、検索からサイトを開いた回数は週10回から週38回(3.8倍)になりました。
AGSはイベントの企画・施工や店舗の内装を手がける会社で、現場が忙しく、ブログを書こうと思っても続きませんでした。書く作業をAIに任せ、人は現場の話と公開した記事の見直しに回ったことで、ようやく続くようになっています。
今は新しいお客さまからの問い合わせが週に2〜3件、新しい案件の成約が週に1〜2件あります。ただ、サイトのリニューアルもブログを始めた日と同じ2026年8月20日だったので、増えた分のすべてがブログのおかげとは言い切れません。そのあたりも数字と一緒に正直に書きます。
この記事では、4つの段階の中身を「AIがやること」と「人がやること」に分けて紹介し、自社でまねするときに最初にやることまでまとめました。このブログも同じ手順で運用しており、ホームページ制作と集客をお手伝いしている会社の目線で書いています。
AIブログを始めて、検索の表示と訪問はこう変わりました
表示回数はほぼブログ記事の分だけ増え、検索からの訪問はブログ記事とそれ以外のページの両方で増えました。以下は、Googleが無料で提供している、検索での表示やクリックの数を見られる管理画面(Google Search Console)の数字です。
AGSは福岡の会社で、業種柄、これまでホームページにはあまり力を入れてきませんでした。2026年8月20日にサイトをリニューアルし、同じ日から人とAIで分担してブログを書き始めています。9月24日までに公開した記事は91本です。
黄色の部分がブログ記事です。表示回数は、検索結果に出た回数のことで、開かれなくても表示されれば数えます。始める前(6月1日〜8月10日の週)の平均は週358回で、9月(8月31日〜9月14日の週)の平均は週1,465回でした。
ブログ以外のページは週358回から週384回とほぼ横ばいなので、増えた分はほぼブログ記事によるものと見ています。
クリック数は、検索結果から実際にサイトを開いた回数です。同じ期間の平均で週10回から週38回に増え、そのうち19回がブログ記事からでした。
残りの19回はブログ以外のページで、こちらも始める前より増えています。リニューアルが同じ日だったので、ブログ以外の増えた分にはリニューアルの影響も含まれていると考えています。
表示は増えても開かれる割合はまだ高くないので、ここを上げるのが次の章で紹介する3つ目の段階の仕事になります。
ブログは4つの段階で回しています
AGSのブログは「データから書く」「まず数を出す」「開かれない記事を直す」「読まれる記事を人が磨く」の4段階で回しています。前の2つは数を増やす段階、後半の2つは数字を見て改善する段階です。
検索数のデータから、書く記事を決めて書く
AIが「その言葉で調べる人が知りたいこと」を推測して下書きを作る
まず、検索数に合わせて数を出す
1か月あまりで91本。検索結果に表示されるかを見る
表示されたのに開かれない記事を直す
同じ言葉の検索結果に並ぶ記事を調べ、タイトルと中身を直す
読まれている記事に、人が現場の話を足す
実例や問い合わせにつながる情報を足し、AIと一緒に仕上げる
アクセスの分析と改善も、Googleアナリティクス(GA4。サイトに来た人がどのページをどう見たかが分かるツール)のデータをAIが読んで、自動で行っています。段階ごとに、AIがやること・人がやること・何を見て判断するかを分けて説明します。
検索数のデータから、書く記事を決めて書く
最初に使うのは、言葉ごとに「月に何回くらい検索されているか」を並べたデータです。これをAIに読み込ませて、その言葉で検索する人が本当に知りたいこと(検索意図)を推測させ、それに答える記事を書かせます。
- AIがやること検索数のデータを読んで、記事にする言葉を選び、構成と下書きを作る
- 人がやること自社のサービスにつながる言葉を調べて、データを用意する
- 判断の目安月の検索数と、その言葉で調べる人が自社のお客さまになりそうか
私たちのブログでは、検索数は担当者が調査ツールで調べてAIに渡しています。さらに、タイトルを決める前にAIがその言葉で実際に検索し、上位に並ぶ記事のタイトルを控えてから、並んだときに埋もれない切り口を選ぶようにしています。
まず、検索数に合わせて数を出す
最初のうちは、1本を磨き込むより、検索数のある言葉に合わせて記事の数を出すことを優先しました。どの記事が検索に出るかは、公開してみないと分からないからです。
- AIがやること下書きを書き、公開の前に誤字・言い回し・書いてはいけないことが入っていないかを、決めた基準で検査する
- 人がやること公開された記事を読んで、直してほしいところを伝える
- 判断の目安記事が検索結果に表示され始めたか(表示回数)
弁当も、まず全部のおかずを詰めてみないと、どこに隙間があるか分かりません。ブログも同じで、数が出てはじめて、どの言葉が検索に出やすいかが見えてきます。
ただし、数だけを目的にした記事は、Googleの方針に反するおそれがあります。Googleは、読む人にとっての価値を加えずに生成AIで大量のページを作ると、スパムに関するポリシーに違反する可能性があると書いています(出典: ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス、2026年9月25日確認)。AGSでも、公開前の検査と、人が読んで直す手順を必ず通しています。
表示されたのに開かれない記事を直す
検索結果の上のほうに出ているのに、開かれる割合が低い記事は、タイトルが選ばれていない可能性が高いと見ています。表示されたうち開かれた割合を、クリック率といいます。
- AIがやることクリック率の低い記事について、同じ言葉の検索結果に並ぶ他社の記事を調べ、選ばれやすいタイトルに変える、または中身を直す
- 人がやること週に1回届くレポートで、どの記事をどう直したかを見る
- 判断の目安Search Consoleの表示回数・掲載順位(検索結果の何番目に出たか)・クリック率
私たちのブログでは、週に1回、表示は多いのにクリックが少ない記事を洗い出して、タイトルを直しています。直す前のクリック率と順位を控えておき、翌週以降に同じくらい表示された週で比べて、下がっていたら元に戻します。
読まれている記事に、人が現場の話を足す
クリック率が上がった記事や、もともとよく読まれている記事には、人が手を入れます。ここで足すのは、その会社しか知らない話(一次情報)と、読んだ人が問い合わせに進みたくなる情報です。
- AIがやること人が話した内容を記事に組み込み、文章を整える
- 人がやること実際にあった例、お客さまによく聞かれること、問い合わせにつながる要素を出す
- 判断の目安よく読まれているか、読んだ人が問い合わせまで進んでいるか
私たちのブログでは、記事ごとにAIが担当者への質問を3〜5問作り、担当者は音声で答えています。キーボードで打つより話すほうが早く、時間のない人でも続けやすい方法です。
人が手を入れているのは、現場の話と公開後の見直しです
AIに任せているのは作業で、どの言葉のデータを用意するか・記事に現場の何を足すか・公開した記事のどこを直すかは人が決めています。AIに現場の経験はないので、その会社ならではの話は人が出すしかありません。
| AIに任せている作業 | 人が受け持っていること |
|---|---|
| 検索数のデータを読んで、構成と下書きを作る | 自社のサービスにつながる言葉を選び、データを用意する |
| 公開前に、決めた基準で文章を検査する | 公開された記事を読んで、直すところを伝える |
| クリック率の低い記事のタイトルと中身を直す | 週ごとのレポートで、直した記事と結果を見る |
| アクセスの数字を読み取って、改善点を出す | 実例・よく聞かれること・問い合わせにつながる情報を足す |
ネットで誰でも集められる情報を組み合わせただけの記事は、検索でもAIの回答でも選ばれにくいと考えています。同じ言葉で調べると、似たような記事がたくさん並ぶからです。
実際にあったこと、お客さまから聞かれたこと、自社の数字は、ほかの会社には書けません。AGSのブログでも、人の出番はこの「ほかにはない話」を足すところに集めています。
自社でまねするなら、最初にやる4つのこと
最初から毎日書く仕組みを作る必要はありません。次の4つを、週に1本の記事から始めてみてください。
- 検索数のデータを用意する自社のサービスに関係する言葉を10〜20個書き出し、検索数を調べるツールで月の検索数を並べます。検索数の調べ方と言葉の選び方は「SEO対策は自分でできる?基本はキーワード選びから」で詳しく書いています
- 書く前に、その言葉で実際に検索する上位10件のタイトルをメモして、同じような記事ばかりなら、自社にしか書けない実例や数字で違いを出します
- 現場の話を集める場所を決めるお客さまに聞かれた質問を、営業や受付の人がメモか音声で残しておく場所を1つ決めます。集めた質問と、それにどう返したかが、そのままブログの材料になります
- 週に1回、Search Consoleの数字を見る「検索パフォーマンス」のレポートを開き、表示回数は多いのにクリック数が少ない記事から、タイトルを見直します。画面の開き方と数字ごとの直し方は「サーチコンソールの使い方」にまとめました

4つ目は、ブログを「書いて終わり」にしないための一番大事な工程です。数字を見て直す日を週1回、予定に入れてしまうと続けやすくなります。
問い合わせにつながっているかは、Search Consoleではなくアクセス解析のほうで見ます。見る場所と順番は「ホームページの問い合わせを増やすには?」にまとめました。お客さまの質問をホームページに載せていく考え方は「AIO対策とは?」でも紹介しています。
ホームページに力を入れてこなかった業界ほど、効果が出やすいと考えています
AGSのように、これまでホームページにあまり力を入れてこなかった業界では、検索結果に並ぶ同業の記事が少ないので、書いた記事が目に留まりやすいと私たちは考えています。
同じ言葉で調べても、ライバルの記事が少なければ、検索結果の上のほうに出やすくなります。AGSのブログ記事の表示が、始めて10日ほどたった8月31日の週から週1,000回前後まで増えたのも、その理由の1つだと見ています。
そのうえで、自社の強みや他社との違いをホームページでしっかり伝えれば、新しい仕事の獲得につながる可能性は十分にあります。AIで仕事のどこから効率化するかを考えている会社には、ホームページの運用はおすすめの候補です。向いている仕事の見分け方は「AIで業務効率化するなら、どの仕事から?」に書いています。
アディザインに相談する場合
同じ仕組みを自社のブログで回したいときは、何を任せたいかで見るページが変わります。
| こんなとき | 見てほしいページ |
|---|---|
| 記事のテーマ選びから、公開後の数字を見た改善まで任せたい | SEO・AIO対策。AIが記事を書いて、検索の数字を見ながら改善する運用のプランも相談できます |
| 自社で回せるようになりたい。サーバーやアップロードで詰まっている | 内製化支援。AIで更新する仕組みを入れて、社内で運用できるようにお手伝いします |
| ホームページの更新作業そのものをAIに任せたい | ホームページ制作。更新をAIにまかせられるホームページも、プランの1つとしてご用意しています |
どれも1つだけのご依頼で構いません。最新の内容と料金は各ページでご確認ください。
よくある質問
Q. AIで書いたブログ記事は、Googleの評価が下がりますか?
AIで書いたこと自体が問題になるわけではありません。Googleは、読む人にとっての価値を加えずに大量のページを作ると、スパムに関するポリシーに違反する可能性があるとしています。人が内容を確かめ、自社ならではの話を足していれば、AIを使って書いても構わないと考えています。
Q. 毎日書かないと効果は出ませんか?
毎日でなくても始められます。AGSは仕組みを作って1か月あまりで91本を公開しましたが、まずは週に1本、お客さまからよく聞かれる質問に答える記事からで十分です。
Q. 効果が出るまで、どれくらいかかりますか?
業界やライバルの数によって変わります。AGSの場合は、始めて10日ほどたった8月31日の週から、ブログ記事の表示が週1,000回前後まで増えました。
Q. ブログを書く時間がまったく取れません。それでも回せますか?
書く作業はAIに任せられるので、人に必要なのは現場の話を出す時間と、週に1回数字を見る時間です。質問に音声で答える形にすると、移動中などのすき間時間でも続けやすくなります。